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――――― 午前6時。 携帯のアラームで重い瞼を抉じ開ける。 眠気覚ましにタバコを吸ってから化粧をして。 ダイニングに入ると、母親が忙しそうに朝食を作ってた。 「真依、ちょっと手伝って!」 その言い方にカチンと来る。 それでも手伝っちゃう自分はもっと嫌だ。 母親を嫌うのに、嫌われるのが怖い。 昔から弟の昌樹だけを可愛がる母親。 そのぶん、私を甘やかす父親。 それに嫉妬する母親。 .
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