477人が本棚に入れています
本棚に追加
丘の上にある公園まで来た。
ここなら広い駐車場がある。
「ねぇ、ホントどーしたの?」
何も言わない私を心配してるのか、悠希の声が弱々しい。
…私が怒ってると思ってビビってるだけかも。
自分を落ち着かせようとタバコに手を伸ばしかけて。
少し迷って止めた。
「真依?」
「妊娠した。」
そう言った後、少しの沈黙。
悠希の顔を見ると、予想通り固まってる。
私は敢えて黙ったまま悠希の言葉を待った。
.
最初のコメントを投稿しよう!