人斬り-第1話-

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武市は何やら改まった様子だ 武市 「…わしらは明日、京に行くのは…さっき言ったな?」 松永 「…はい…」 武市 「わし達は京にて、朝廷に攘夷実行を約束する為に向かうんじゃ…朝廷にも攘夷派の公家もいるし…話しは通してある…」 松永 「…はぁ…」 松永は、イマイチ意味が分からなかったが、とりあえず武市の話しを聞き続ける。 武市 「その攘夷実行の為に…おまんには、ある仕事をして貰いたいんじゃ…」 松永 「………仕事?」 武市 「まだ、おまんに記憶があった時…その仕事をしてくれる約束は、して貰たんじゃが…今の、おまんには記憶が無い… だから、いちよう…再度、約束をして貰おうと思ってな… 大変な仕事ではあるが…」 松永 「……はぁ… 前に約束したんであれば… どんな仕事かは分かりませんが…引き受けましょう… (ここで断れば逆に怪しまれるかもしれん… 引き受けとくか…)」 武市 「まっことかあ!!! それは忝ない… すまんのぅ… 以蔵!!!!」 武市は満面の笑みを浮かべ嬉しそうだ。 松永 「…は…はい…」           
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