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松永と武市は座敷に座った｡
武市
｢この間の仕事の件なんじゃが…｣
松永
｢その話しだと思いました…｣
武市
｢うむ…
以蔵…
ここだけの話しじゃからな……
おまんに頼みたい仕事とはの…単刀直入に言えば…攘夷を反対するもの…わしら､土佐勤王党の邪魔になる者の天誅…すなわち…暗殺をして貰いたいんじゃ…｣
松永
｢あ…暗殺……｣
武市
｢うむ…嫌な仕事ではあるが…幼なじみじゃった､おまんにしか頼めんがじゃ…｣
松永
｢…は…はぁ…｣
武市
｢約束したじゃろ
仕事を引き受けてくれると…｣
松永
｢約束しましたけど…
俺には､剣術なんか使えないし…記憶が無くなったもんで…
そんな大変な仕事…
俺に出来るか分かりません…｣
武市
｢その事なら大丈夫じゃ
剣術は､わしと平井らで…また教えちゃるき
それに…おまんには助太刀がおる｣
松永
｢…助太刀？｣
武市
｢…うむ
薩摩藩の浪士での
剣術の腕は達者じゃ!!!
安心して､おまんを任せられる…｣
松永
(…薩摩藩…
…薩摩……
鹿児島の事か…)
武市
｢そやつの名は
田中新兵衛と言うがじゃ｣
松永
｢田中…新兵衛…｣
武市
｢まぁ…仲良くしいや
悪い奴じゃないきにの｣
松永
(一緒に暗殺する人間を悪い奴じゃないって… 汗
おかしいだろ… 汗)
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