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田中
「…攘夷派でありながら…どこの藩にも属さず…攘夷の先駆けにでもなったつもりで偉そうに…」
本間
「だ…だから天誅か!?
お前らみたいな頭を使わず体ばかりの野蛮な輩が多いから、どこの藩にも属さんのだ!!!」
田中
「口の減らん奴ばい…」
田中は刀を正眼に構え、今にも斬り掛からんと殺気を放つ。
本間
「ひ…ひいぃ…」
本間は近くの木の板や樽を田中らに投げつけ、逃亡する。
田中
「に…逃がさんぞ!!!
以蔵君!!
追い掛けるばい!!!」
松永
「…は…はい!!!」
田中らは逃げる本間を追い掛ける。
しばし本間が逃げていると、道の脇から勤王党の平井と島村が現れ、道を塞ぐ。
本間
「ど…どけ!!!」
平井
「逃がさんぜよ…」
本間
「奴らの仲間か!!」
そうこうしていると、田中らも駆け付け…挟み撃ちとなってしまう。
田中
「平井殿…
かたじけなか!!
後は、おいどん達に任せてたもせ!!!」
本間
「く…くそ!!!
私をナメるなよ!!!」
本間も鞘から刀を抜き、構える。
ジリジリと、お互いは間合いを積め、斬りかかるスキを伺う。
田中
「以蔵君!!!
行くばい!!!!」
松永
「はい!!!!」
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