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「キャプテン。」
低い知也の声に 秋良はビクッとなる。
知也は無表情で 秋良を見つめる。
「あんた…。
キャプテン失格だね。
たった11人の気持ちも
一つに出来ないなんて…。
キャプテンの資格無いよ。
…本当
ガッカリです。」
失望した目で知也に見つめられ 秋良は大きなショックを受け 胸を痛めた。
知也はカバンを持ち 立ち上がると 背を向けた。
「俺なら
あんたのシュート 取れますよ。
確実にね。」
そこまで言うと 知也は静かに歩いて行った。
秋良は拳を震わせ 知也の後ろ姿を見つめていた。
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