第一章 初恋の人

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「キャプテン。」 低い知也の声に 秋良はビクッとなる。 知也は無表情で 秋良を見つめる。 「あんた…。 キャプテン失格だね。 たった11人の気持ちも 一つに出来ないなんて…。 キャプテンの資格無いよ。 …本当 ガッカリです。」 失望した目で知也に見つめられ 秋良は大きなショックを受け 胸を痛めた。 知也はカバンを持ち 立ち上がると 背を向けた。 「俺なら あんたのシュート 取れますよ。 確実にね。」 そこまで言うと 知也は静かに歩いて行った。 秋良は拳を震わせ 知也の後ろ姿を見つめていた。
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