第一章 初恋の人

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「あーあ。 つまらない。」 突然 その重い空気を破り ベンチに居た知也が 口を開いた。 みんなは 知也の方に顔を向ける。 知也は 長い髪をかきあげると キッと みんなを睨む。 「…ったく。 どーしようも無い くだらない部ですね。 サッカー部って。 自分の下手さを棚に上げて グダグダ文句言ったり 自信過剰になって 周りが見えなくなったり…。 ホント くだらない。 こんな部 廃部すりゃあいいんですよ。」 知也の言葉に 秋良はカッとなり 彼の胸元を掴み上げる。 「鷹島… てめぇ…っ!」
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