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「あれ?今度は美波がみえない」
まったく、どこ行ったんだ?
由紀を見つけた後周りを捜したのだが美波の姿が見当たらない
「おーい祐ちゃーん、由紀ー!!」
「ん?あ、美波!」
今まで見つからなかった美波が俺たちの後ろから走って現れた
「良かった由紀、無事だったんだね!心配したんだよ?」
「ごめん美波」
俺たちの前に戻ってきた美波の第一声に謝る由紀。そんな2人が並んだ姿は本当の姉妹に見えて、こーゆうの良いな。なんて思った
「さて由紀も見つかったことだし、たこ焼き食うか!」
美波と由紀が頷いたのを見て、俺たちは色んなことを話しながらさっきのベンチまで戻りたこ焼きを食べた
「たこ焼き冷めちゃった。ごめん」
「気にすんなって、まだちょっと温かいし。ほら……ん、美味しいぜ!」
「祐也ありがと」
俺たちがたこ焼きを食べていると祭りにきている人たちが同じ方に歩き始めた
「お、もうそんな時間か?」
「私たちもそろそろ行こっか!」
「どこで見る?」
「それなら心配するな!いい場所知ってるから」
そう言うと俺たちは俺を先頭に他の人たちとは少し違う方に歩き始めた
「ちょっと道から外れるから足下気をつけろよ」
「どこへ行くの?」
「秘密の場所だよ!」
俺が向かっているのは昔美波と見つけた林の奥のある場所だ。そこは多分俺と美波しか知らない(であろう)秘密の場所だ
「もう少し……かな?」
少し弱い月明かりだけを頼りに進んで行くと急に視界が開けた
「わぁ……」
林を抜けた先は前に遮る物が何もなく綺麗な夜空が広がっていた
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