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仮眠室のベッドに横たわってしばらくすると、客室のある上の階が騒がしくなってきた。 乗客が、船に乗り込み始めたみたいだ。 人が笑う声、船の豪華さに驚く声、子供がはしゃいでる声… 色んな人が乗るんだなぁとしみじみ思った。 人が乗ってきたと言うことは、もう1時間もしないで出航だろう。 よっ、と声をあげて、身体を起こして 自分のバックの中から便箋とペンを取り出して、手紙を書く。 宛先は僕の妻、マリアだ。 .
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