21人が本棚に入れています
本棚に追加
仮眠室のベッドに横たわってしばらくすると、客室のある上の階が騒がしくなってきた。
乗客が、船に乗り込み始めたみたいだ。
人が笑う声、船の豪華さに驚く声、子供がはしゃいでる声…
色んな人が乗るんだなぁとしみじみ思った。
人が乗ってきたと言うことは、もう1時間もしないで出航だろう。
よっ、と声をあげて、身体を起こして
自分のバックの中から便箋とペンを取り出して、手紙を書く。
宛先は僕の妻、マリアだ。
.
最初のコメントを投稿しよう!