夜の紋白蝶

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その女性と初めて会ったのはちょうど25歳頃だった。 私はふと気まぐれで夜の街に出掛けた。 それまで私は遊びなど全くしたことが無く夜の街に繰り出したのはそれが初めてだった。 今思えば運命だったかもしれない。 どこに行くわけでもなく、ただ漠然と私が歩いていると一瞬私の視界に白いものが見えた。 はじめはライトかと思ったがすぐさま違うことに気がついた。 前から夜の街に不釣り合いな、しかしそれでも映えるような 全身を真っ白にした女性が闊歩してくるのが見えた。
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