第一章

2/17
358人が本棚に入れています
本棚に追加
/200ページ
簡単に言って、肉食系男子は、肉を食べている感じで、ガツガツとした男をさす。 草食系男子は、ガツガツしてなくて、優しい男をさす。 現在高校生をやっているアタシ、「ハルカ」さんの幼馴染はそのどれにも当てはまらない。 その幼馴染の名前は「イチロー」という。 イチローはガツガツしていなくて、優しくなくて、ぶっちゃけ、全部がどうでもいい――みたいなオーラを常に醸し出している。 それでいてイケメンだから、何故かモテる。 モテても無気力なので、全てが 面倒だと思うのがイチローなので、 「……めんどくせえ。他の男んトコいけよ」 で、終了だ。 女子は泣く泣く帰ってゆく。 そうしている内に、ある程度の女子から疎まれるようになったのだが、顔が良いからそれでもまだ女がすりよってきたりする。 勿論それも断る。 そんなだからどんなんだか、しだいにイチローはこう呼ばれる様になった。 絶食系男子――と。
/200ページ

最初のコメントを投稿しよう!