第一章

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イチローは昔からそうだった。 めんどくせえ。 それしか言わない。 たまに、勝手にしろ、とか言うけれど、基本はめんどくせえだ。 ただ、めんどくせえとか言っている割に、自己管理等はしっかりしている。 そんな疑問を聞いてみた所、イチロー曰く。 「テキトーにやったら後でめんどくせえじゃねえか」 との事。 家に一人でお留守番の時も、カップ麺ではなくちゃんと料理をする。 「後々、糖尿病とかなったらめんどくせえじゃねえか」 めんどくせえといいながら、適度に運動している。 「体力なくなったらめんどくせえじゃねえか」 めんどくせえと言いながら、しっかり勉強している。 「追試とかめんどくせえじゃねえか」 めんどくせえと言いながら、朝は毎日アタシを迎えに来てくれえる。 「迎えにいかなくて、後で殴られてゴチャゴチャ文句言われんのめんどくせえじゃねえか」 そんなイチローの身長は百七十五センチ。 顔も良いし、(眼がダルいけど)喧嘩も強いらしいし。 自慢の幼馴染です。
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