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「いや・・・・・・、その・・・仲間を殺せと依頼されても困るんだが・・・。」
まさかの事態なんだろう。魔王さんがしどろもどろになっている。普通仲間を殺せ、なんて言われないからなぁ。・・・・・・仲間じゃないけど。家畜だけど!
「・・・・・・わかりました!ただ一方的にお願いするのは都合が良すぎましたね!それなら私"達"が貴方の部下になる、というのはどうですか?」
ぶっちゃけ魔王さんの部下になったほうが楽出来るだろうし!
「"達"って何ですか!?私もなんですかっ!?悪の部下にぃ?!?!」
魔法使いちゃんは目を見開き、声を張り上げて驚いている。
・・・・・・というか、話に気付かない豚・・・流石だな。
やばいやばいっ!!つい、褒めてしまった・・・・・・。
「いいじゃない♪実際、魔王さんって悪いことしてないし?」
「えっ?そうなんですかっ!?」
あっ・・・!この娘知らないんだっけ?私達は王国に利用されていること。
実際、村を襲ったのは王国が飼い馴らしている魔物。
そして王国は、その罪を魔王さんになすりつけた、というのが事実。
まぁ最初から知ってたけど、暇だったから魔王さん退治に乗ったんだけどね~。
王国の馬鹿共は騙せたと思ってんだろうね~。クソ国王が、私の頭脳を嘗めんなよ?
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