プロローグ

10/18
前へ
/30ページ
次へ
「いや・・・・・・、その・・・仲間を殺せと依頼されても困るんだが・・・。」 まさかの事態なんだろう。魔王さんがしどろもどろになっている。普通仲間を殺せ、なんて言われないからなぁ。・・・・・・仲間じゃないけど。家畜だけど! 「・・・・・・わかりました!ただ一方的にお願いするのは都合が良すぎましたね!それなら私"達"が貴方の部下になる、というのはどうですか?」 ぶっちゃけ魔王さんの部下になったほうが楽出来るだろうし! 「"達"って何ですか!?私もなんですかっ!?悪の部下にぃ?!?!」 魔法使いちゃんは目を見開き、声を張り上げて驚いている。 ・・・・・・というか、話に気付かない豚・・・流石だな。 やばいやばいっ!!つい、褒めてしまった・・・・・・。 「いいじゃない♪実際、魔王さんって悪いことしてないし?」 「えっ?そうなんですかっ!?」 あっ・・・!この娘知らないんだっけ?私達は王国に利用されていること。 実際、村を襲ったのは王国が飼い馴らしている魔物。 そして王国は、その罪を魔王さんになすりつけた、というのが事実。 まぁ最初から知ってたけど、暇だったから魔王さん退治に乗ったんだけどね~。 王国の馬鹿共は騙せたと思ってんだろうね~。クソ国王が、私の頭脳を嘗めんなよ?
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

87人が本棚に入れています
本棚に追加