プロローグ

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そんな私の苦労も知らず、戦士は扉を開けきった。 「覚悟だ!!魔王!!」 剣を構え、勝手に突入する戦士もとい馬鹿さん。 しょうがないので私達も魔王の間へと突入する。 そこにいたのは玉座に座り、小説らしき物を見ている13歳くらいの少年だった。 「なんだ、着いてしまったか。」 幼い容姿からは想像出来ない程の低い声。 そして私は感じた。 魔王の異様な魔力に。 ケルベロスなんか比じゃない程の強い魔力に。 結論、絶対無理☆ ぶっちゃけ奇跡の連続を起きたとしても無理。揺るぎなく100%無理。 「こ、子供かよ・・・・・・。」 逆にシリアスシーンを続ける戦・・・訂正、馬鹿。 つーか顔に合わねーことをしないで欲しい。マジキモい。 「戦士っ!!油断しないで!!確かに容姿は子供だけど、魔力量が半端じゃないわっ!!」 叫んで注意をする魔法使いちゃん。 いや~、優しいねぇ。あんな馬鹿野郎生きる価値も無いと思うんだけどな~。 というか私、一言も喋ってないね。
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