プロローグ

9/18
前へ
/30ページ
次へ
魔王さんは哀れみの目でキョロキョロとしている戦士を見ている。 あんな奴、目に毒だというのに。 魔王さんも優しい人だなぁ。 「確かに"あれ"はメンバーの汚点ですが、今まで一緒に仲間として頑張ってきたじゃないですかっ!!」 「ゴメン。豚のことを一回でも仲間って思ったこと無いや!」 ア~ッハッハッハッハッ!! 家畜を仲間だと思えないし、常に早く死んでって願ってたもん! 魔法使いちゃんは右手の親指と人差し指に顎を乗せ、メジャーな考えるポーズをする。 う~ん、と唸っている姿は愛らしい。よし、今度抱きしめてあげよう!! 少しして魔法使いは考えが纏まったようで、右手を元の位置に戻した。 「そうですね!・・・・・・殺しちゃってください、魔王さん!!」 あわわわわわ!!魔法使いちゃんがコッチ側に付いちゃった☆ あの優しい魔法使いちゃんが"殺して"なんて言うんだから、日頃の行いが悪い豚筋肉が悪い!!
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

87人が本棚に入れています
本棚に追加