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苦しい…
苦しくて息が…出来ひん…
もうウチこれで終わり…なんかな…?
怖い…
怖いねん…
死にたくないねん…
意識が朦朧とする中、心の中でそんな事を考えていた。
その後、意識がなくなったウチは、脈もなく息もしなくなっていたと言う。
でも目が覚めたそこには……皆がよく言う、真っ白な風景、野原や川等ではなく
父と母が安心した顔で笑ってた。
兄二人が心配そうに覗き込んでた。
“まだ生きてる‥”
生きてる事を実感した時、嬉しかった…。
奇跡的だと医者も驚いていた。
でも…嬉しい反面
“どうせ死ぬなら、今回ので死ねばよかったのに‥”
また同じ恐怖が来るなら
また同じ苦しみを何度も繰り返す位なら…
一回の苦しみだけで死ぬ方が全然楽やと思った。
それからも、何度も きつい発作が起きる。 何度も何度も同じ繰り返し。
“どうせ死ぬんやったら早く殺して…”
そう訴える日も何度もあった。
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