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(土砂降りの中、タロがごみ袋を片手に雨を跳ね上げながら走りマンションを出るとゴミステーションとなっている小屋に走りごみ袋を入れると顔に伝う雨を腕で拭う)
タロ「すごい雨!繭子ちゃん大丈夫かなぁ?」
(ぶるぶると身体を震わせて水を飛ばし空を見上げ、足を一歩踏み出す)
タロ「…ん?」
(何かに気付いたように目線を下に)
ミオ「却下」
(腕を組み眉を寄せ不機嫌そうにキッパリと)
(繭子のマンション。玄関にずぶ濡れで耳と尻尾を垂らして立つタロ、その前のリビングに続く廊下に腕を組み立つミオ。タロの腕にはぼろぼろのぬいぐるみ。)
タロ「なんで?!可愛いよ!」
ミオ「お前のイタズラに付き合ってられるか」
(ぬいぐるみをミオへと差し出してふりふり尻尾を振るタロ。
しっしと手でタロをあしらうミオ。ミオの後ろからミイが顔を覗かせる)
ミイ「わぁっ、コンちゃんとミオくんの子どもみたいだね!」
(目を輝かせてタロに駆け寄るミイ。
手にしたずぶ濡れのぬいぐるみは顔は猫で身体は狐のぬいぐるみ。顔と身体は不器用に縫い合わされている)
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