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「おーい、ソイツ大丈夫かぁ~?」
「え、あ、はい!鼻血出して気絶しているだけっスから」
金髪の少年はこの状況下に置かれて置きながらも相手の心配をしていた。
聞かれた相手も質問に律儀に答えるところそう悪いヤツでは無いことが見図られる。
「どうでもいいからさっさとやろうぜ!!」
「頭のお前じゃなくて敵のはずのオレが心配事をしてるなんてある意味滑稽だな」
「御託はいい!!俺は今日こそ貴様をぶっ潰すだけだ!!」
「そのセリフいったいこの一週間で何回聞いたことやら…」
やれやれと首を横に揺らす少年は空太郎と対峙するようにして目の前に立った。
「やっとやる気になったか?」
「ああ、これ以上焦らしてからお前の怒りのとばっちりが手下に行ったらこっちが罪悪感覚えそうだからな」
構えを取る二人、その場に一時の緊張が走る。
「うがぁ~~」
「猛獣かよ、お前は・・・」
構えてる少年に嵐の走り向かってくる空太郎の右拳は大きく少年を狙った。
「うおりゃ!!」
「おっとと・・・・・・」
そのパンチを軽い風のようにヒョイっと後退してから避ける少年だがその馬鹿げた行動が空太郎に火をつけてしまったようだ。
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