第一章:御田 信明(おだ のぶあき)

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『…とりあえず泣き止めよ』 「うっ…ひっく…はい…」 『信長って…あの、織田信長?』 とりあえず一応聞いてみる 「…前世の記憶は無いようですね…少し、残念です…」 え、ますます意味分からん 「では信長様、この乱丸めが御説明させて頂きます。」 …もう勝手にしてくれ 「信長様、今のお名前は?」 『…御田信明』 「では信明様、信明様の前世は信長様なのです」 「そして私は信長様の小姓、森乱丸でした…」 「本名は森成利でしたけどね。今の名は森川蘭丸です」 えーっと…どう反応すれば… 「あと…私と信長様は…若衆道の関係でもありました…」 何故か頬を赤らめるガ…いや、蘭丸 『あのさ、若衆道って何?』 「若衆道とは今で言う同性愛の『もういいです』 なんてガキだ… 「…では話しを戻します。私は死後、神からとある物を頂いたのです」 神って本当にいたのか 「それは、人の前世を知る能力」 「私の信長様に対する想いに見兼ねた神が、くださった能力。神はこの能力を使い、信長様を見付けなさいと言い、私をこの現世に転生させたのです」 まさかこんな話しが…
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