4人が本棚に入れています
本棚に追加
あとは社会人になって、出会ってからの、二人のアルバムに貼ってある。
アマオは、その古いアルバムを閉じ、もとのあった所へ戻すと、また片付けを始めた。
この時、もしアマオが、アルバムのページ最後のポケットに入っていた黒い手帳に、気付いていたら・・・・・・・・・・
その問題の黒い手帳の50ページ目からの、サラミ高校卒業後の覧には、こう記されていた。
「地元の企業に就職すると、同期入社者の中で、1番、うだつの上がらない、気の弱そうな男性と結婚すること。
子供は、その後のことを考えて、作らない。
夫、自分とも、お互いに、高額の生命保険に加入する。
結婚生活を三年我慢したのち、ある毒を、夫に飲ます。
この毒は〇素と言って、無味無臭である。
これを、致死量に、満たない量を、料理に入れ、夫に与え続ける。
夫の体は少しずつ、蝕まれて行き、一年後には死に至る。
死因は病死となるであろう。
その後、夫の保険金を手にし、そして、素晴らしい第二の人生が始まる」
完
最初のコメントを投稿しよう!