――第四章――

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各プレイヤーにカードが配られた。 二人はカードをじっと見つめ、テーブルに出した。 カードが出そろったところで、いざオープンしようとした時、シェーンは男の顔を見つめ、言った。 「今回は、『降り』にするわ。」 男にとって、予想外の『降り』である。 1回目の勝負において、『降り』を宣告するなど無意味な行為、いや、勝ち数を相手に与えることを考えれば、自爆行為と言ってもいいだろう。 だが、これは彼女の策略だった…。 シェーンはカードを裏向きのまま横へ流し、セカンドセットが始まった…
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