――第七章――

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現段階で、シェーンは圧倒的に有利。 しかし、問題はここからである。 今までのセットが全て流れているため、相手のカードが全く分からないからだ。 こここそが勝負の分け目。 シェーンは自分のカードを見ながら、出すカードをじっくりと考えていた。 すると突然、男が口を開いた。 「あんた、出すカードを相当迷ってるみたいだな。 それもそうか、今まで全て流れてるからな。 だが、これならどうだ?」 そういうと、男はとんでもない行動に出る。 自分のカードを、全てシェーンに提示したのだ! 「あなた、何考えてるの!!?」 「別に、何も考えちゃいない。 あんたが悩んでたから、カードをこうして見せただけだ。」 男が見せたカード、それは「5」と「4」だった。 シェーンは男の行動に驚いた。 だが、男のカードは5と4。 これは、シェーンにとって好都合だった。
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