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「まず、ファーストセットだ。
あのとき俺は、『3』を出した。
だが、あんたは『降り』を宣告し、カードを流した。
驚いたよ。
最初に降りるメリットなんてないと思ってたからな。
だが、考えてみれば簡単だった。
このゲームにおいて最も大切なのは、『A』を出すタイミング。
あんたはそれが不安だった。
だからこそ、『A』を最初に出し、流してしまうことによって、不安を解消しようとした。
さらに、『A』を流しておけば、その後のセットでも公開されることはないから、自分は『A』を持っていると見せかけることができるしな。
違うか…?」
シェーンは反論できなかった。
現にそうであったからだ。
「どうやら、そのようだな。
こうして、俺はファーストセットであんたが『A』を出したことを確信した。
次は、セカンドセットだ。
俺は、その時『2』を出し、流した。
サードセットでは、『4』を出し、流した。」
「『4』だと!?
じゃあ、なぜフィフスセットの時に『4』があったんだ!!!」
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