――第十一章――

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零士にとってギャンブルは、家族を崩壊させた最悪なものでしかなかった。 だからこそ、自らギャンブラーとなり、この裏の世界を潰そうと、数々の国を渡り歩いているのだった。 今日も一仕事を終えた零士は、一人で地下の道を歩いていた。 そして、地上に差し掛かろうとしたその時… 誰かが自分を呼ぶ声がした。 振り返るとそこには、シェーンがいた。 零士が言葉を発する間もなく、シェーンは言った。 「あなた… ギャンブラーの頂点を目指してみない?」
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