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二人が席に着くと、シェーンはルールを話しだした。
「今から行うゲームは、ファイブカード。
まず、A~5の5枚のカードを各プレイヤーに配るの。
今の場合、私と、あなたにね。
そして、5枚の中からお互いに好きなカードを裏向きに1枚、テーブルに出し合う。
そして、出したカードを表にし、強いものを出したほうが勝ち。
一度出したカードは、もう使えない。
だから、次のゲームは4枚の中から一枚を選んで勝負をする。
これを、自分のカードが0枚になるまで、つまり、5回勝負するってわけ。
この一回一回の勝負のことを、私たちは『セット』と呼んでいるわ。
最終的に、勝利したセット数が多いほうが勝ち。
どう?
簡単でしょ?」
「肝心の、カードの強さってのはどうなってる」
「カードは、数字の大きいものが勝ち。
Aは1と考えてね。
ただし、Aは5にだけは勝つことができる。」
「分かった。
じゃあ、早速ゲームを始めよう。」
「ちょっと待って。
これだと普通のファイブカード。
ここのファイブカードには、1つ大事なルールがあるの。
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