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僕達が夕食を済ませて
デザートを食べていると
ペコちゃんは
洗い物をしていた。
8時になると
僕をお風呂に入れる
でもペコちゃんは
一緒には入らず
洋服を着たまま
浴室で僕を洗う
「かっちゃん
オメメ ギュッて
閉じてなぁ」と
言われて
その通りにすると
シャンプーした
僕の頭に
お湯をかけてくれる
とにかくペコちゃん
は僕の身体を
丁寧に洗ってくれる
ので 僕は
すっかり お風呂が
好きになった。
湯舟の中に居る僕に
ペコちゃんは
保育園であった事を
尋ねてきた。
「ひろくんと
まさくんがケンカ
した。」とか
ペコちゃんは
ひろくんも
まさくんも知らない
のに
「仲直りできると
えぇね!」と
笑った。
お風呂から出ると
コップに一杯だけ
冷たい お茶を貰う
歯磨きをして
父親に「おやすみなさい」と
挨拶をして
僕はペコちゃんと
ベッドに入る
一緒に寝るのでは
無くて
ペコちゃんは
僕に毎晩ひとつ
絵本を読んでくれる
為にだった。
ペコちゃんの
桃の香りを感じながら
ペコちゃんが
読んでくれる
お話にワクワク
しながら
僕は ゆっくりと
夢の世界へと
旅立つ
自分の背中を
誰かがポンポンして
いる
それは多分
ペコちゃんなのであろう
遠くで優しい声が
する
「オヤスミかっちゃん
えぇ夢を…」
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