プロローグ

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賛美歌が聞こえる。 この扉の向こうには、愛しい貴方。 祝福してくれる笑顔。 父と腕を組むと同時に、扉が開いた。 真っ白なチャペルが、ステンドグラスから差し込む光で輝いていた。 拍手が聞こえる。 一歩一歩足を進める。 向かう先に待っているのは愛しい愛しい人。 その顔は逆光で霞んでいて…。 口元だけ微笑んでいるのが分かる。 貴方は………。
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