0人が本棚に入れています
本棚に追加
机の上の携帯が音を出して震えている。
3コールで止まった。
「メールか。」
彼は呟きながら携帯を手に取った。
今日は珍しく家に居る。仕事柄、出張が多く家に帰ってくるのは週末だけだったりする。
メルマガかなんかだろうーー彼はそう思いながら携帯を開く。
液晶画面にはメール1件ではなく着信1件の文字があった。
中学時代からの腐れ縁である友人からの着信だった。
何かあったのか?電話を耳にあてた。
「もしもし。」
「よぉ!今日はどこにいる?」
「珍しく家だけど、どうした?」
「暇だから花火しようぜ!」
花火かぁ…高校時代は当時の彼女や部活仲間と良くやったっけ…
「あぁ、いいよ。かなちゃんも一緒か?」
「まぁそうなる。野郎2人で花火は無いだろ。あいつが花火したい言い出したからな。」
かなちゃん。腐れ縁である友人、昭文の彼女だ。
昭文とは腐れ縁って事もあって、かなちゃんとも仲がいい。
「わかった。とりあえず昭文ん家行くわ。」
最初のコメントを投稿しよう!