~Case1~再会

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机の上の携帯が音を出して震えている。 3コールで止まった。 「メールか。」 彼は呟きながら携帯を手に取った。 今日は珍しく家に居る。仕事柄、出張が多く家に帰ってくるのは週末だけだったりする。 メルマガかなんかだろうーー彼はそう思いながら携帯を開く。 液晶画面にはメール1件ではなく着信1件の文字があった。 中学時代からの腐れ縁である友人からの着信だった。 何かあったのか?電話を耳にあてた。 「もしもし。」 「よぉ!今日はどこにいる?」 「珍しく家だけど、どうした?」 「暇だから花火しようぜ!」 花火かぁ…高校時代は当時の彼女や部活仲間と良くやったっけ… 「あぁ、いいよ。かなちゃんも一緒か?」 「まぁそうなる。野郎2人で花火は無いだろ。あいつが花火したい言い出したからな。」 かなちゃん。腐れ縁である友人、昭文の彼女だ。 昭文とは腐れ縁って事もあって、かなちゃんとも仲がいい。 「わかった。とりあえず昭文ん家行くわ。」
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