~Case1~再会

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インプレッサに乗り込み近くのホームセンターに向かった。 昭文に言わせるとおれの運転は荒いらしい。 そんな事はないと反論しながらも少しリアを流す。 ホームセンターには程よい品揃えの花火があった。ネズミ花火、ロケット花火、手持ち花火、打ち上げ花火、噴出花火、ナイアガラ、どれも楽しそうだ。 昭文と花火選びに熱中していると… 「あ」 かなちゃん。と、もう一人いる。誰だろう? 「おぅかなも花火買いに来たんか!!」 「うん、どうせ買ってないと思ってたから。」 2人の会話の先に見覚えのある人影に健太は気付いた。 「あれ?もしかして千夏?」 「久しぶり。元気だった?」 「そりゃ元気だけどなんでここいんの?」 そうなのだ。千夏は東京の大学に進学したはず。 少し考えて納得した。 「もしかして夏休みって言うバカンス?」 「正解!!だけどバカンスって意味わかんないんだけど…」 久しぶりの再会。千夏とは高校以来会っていなかった。 それもそうだ。彼氏でもなければ同じ高校でもない。 しかし、小学生のころ転校してきた千夏におれは惹かれた。小学生なりの告白もした。そして小学生なりに付き合った。 結局、中学に上がる前に自然消滅したのだが… そんな事がふと頭をよぎる。
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