出逢い

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「そんなことないよ、霞。霞はご両親に大事にされて純粋に育ったんだね。 別に可笑しくないよ、素敵なことだよ。」 僕は素直に話すことが出来た。 「お母さんから、しばらくここにいるって聞いたけど、どのくらいいるの。」 「分からない。 ひと月ぐらいかな。」 「そう。これから、春真っ盛りになると、花も景色も一番素敵な季節になるの。出来るだけ長くいて欲しいな。」 僕も長く滞在したい。ただそれは霞のことをもっと知りたいと思ったからだ。 「時間はあると思う、でも、お金がね、手持ちが決まっているから…。」 僕は残念に思った。 「それなら、父に話すといいわ。 これから春休み、その先ゴールデンウイークまでお客様がくるの。 だから、手伝いをすればその分宿泊費少なくて済むわ。 もしそのつもりなら、私からも話すし。」
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