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「翔だよ、翔。覚えといてよ?巡音ルカさん。」
「ど、どうして私の名前…」
「だって君、この学校じゃ有名じゃないか。その艶やかな淡いピンク色の髪、宝石のように透き通ったブルーの瞳、真っ白な肌…所謂理想の美人ってね。」
「!?…そんな噂が流れてるんですか?」
「知らないの?自分の噂なのに。」
「そういうことには疎いもので…そんな美人なんて、私がそんなわけないです。このピンクの髪だって、小さい頃も、いや、今だっていじめられる原因にもなってるし、コンプレックスなのに…」
「まあ日本じゃ、その色は珍しいからね。」
「でも、後輩にも初音ミクさんっていう長い青色の髪の女の子がいますよ。私のピンクも珍しいかもしれませんが、ミクさんの髪色も珍しいですよね…」
「でも、俺は好きだよ。」
「…え?」
「そのピンク色の髪。」
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