6/23 ルビの半分は伸びる

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皆さん、こんにちは。 いや、もしかしたらこんばんはかもしれませんね。 それとも、おはようでしょうか。 まあでも何であろうとも、この日記はおはようからおやすみまでくらしに夢をひろげる黒無がお送りします。 さて、実は僕コンタクトレンズ初心者でございます。 ほんの一ヶ月ほど前に眼科に行って処方箋をもらってきたようなペーペー野郎なんですよ。 今はもうだいぶ手際よく装着できるようになりましたが、買った当初はやばかったですね。 右手の人差し指にレンズをのせて、左手は瞬きしないようにまぶたを押さえておくのですが、これまたレンズが入らない入らない。 「――なんでなんでなんで」 デュクシ。デュクシ。デュクシ。 コンタクトをつける。 けれど手が震えているからか、眼につかない。 「――なんでなんでなんで」 デュクシ。デュクシ。デュクシ。 眼につかない。 眼につかない。 眼につかない。 「――なんで眼につかねえんだ! コンタクトってのは眼につけるための道具じゃねーのかよおおおおおおっ!!!」 と叫びたい気持ちはぐっと抑えて、あくまで心の中だけで嘆くわけです。朝っぱらから大声を出すような元気は僕にはないよ。低血圧な自分。 いやはや、早朝のドタバタしているときにこのタイムロスは正直きつかったっすね。 今思えば、この修羅場を毎日くぐり抜けていたのが奇跡のように感じられます。 おかげで朝はほんとギリギリでしたもんね。おかげで電車の扉に挟まれましたもんね。べ、別に恥ずかしくなんかなかったもんね///
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