第1枚 † 異変 †

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「すまん、すまん。甥っ子に会えて嬉しくてな。つい…」 「つい、じゃ無いですよもう…。 でも、迎えありがとうございます。しばらくの間、よろしくお願いします」 この人は俺の母方の姉弟で、俺が当分世話になる大家さんだ。 「まっ、よろしくな。とはいっても、おれは仕事が忙しくてなかなか家に帰れないから、ほとんど一人暮らしだがな」 「別に良いですよ。というか、タダで住まわせてくれるだけ、ありがたいですよ」 「そうか、それならいいんだが…。まっ、早く家に帰るか。さすがに冷えるだろ?」 「確かに、少し冷えますね」 もう4月なのにも関わらず、俺が吐く息は白く手は赤く色づくほどだ。 それを見た伯父はニカッと笑うと駅の出口方面に歩きだした。俺は急いで伯父の後について行った。  
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