逆様
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右手を前に差し出せば もう一人の私は左手を前に 右手を空へ伸ばしてみれば 彼女も遅れる事なく左手を空へ そして私がゆっくりと笑顔を作ると 目の前の私も同じ速度で笑みを浮かべる ああ、私はまだ大丈夫だ 少しぎこちないかもしれないけれど 鏡越しに返ってくる微笑みは、私が私を見捨てていない確かな証拠 だから大丈夫 私はこのまま進んでいけばいい
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