4人が本棚に入れています
本棚に追加
感じたのは怒りと殺意だけ
私自信を繋ぎ止めていた糸は切り離され
感情に身を委ねることしか出来なかった
私を支配していた理性は簡単に消え失せ
何かを壊してやりたい
その衝動だけが私を駆り立てる
手にしたのがどんなに大切で、重いものかさえ分からなかった
目に映ったのはただの薄い紙切れ
だから思いっきり引き裂いた
何度も何度も…
再び理性に支配され
新しい糸が張られた時
周りは朱く染まっていた
全てが遅すぎた
私は後戻りも前に進むことも出来ず
ただそこに佇んでいる
再び繰り返されるであろう現実にゆっくりと目を閉じながら
最初のコメントを投稿しよう!