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小学4年の頃から、
夜になると お腹が痛くなった。
シクシクと痛む。
それが、ものすごく痛いときと、
眠れるくらいの軽いとき
極端だった。
痛くないときもあった。
なぜか、母親が出かけているときに限り、
痛くなった。
父は、嘘つくな と私を怒鳴った。
小学5年の5月
朝 起きたら、お腹が痛すぎて、まっすぐに立てない。
腰をまげていないと
お腹がつったようになった。
母が、おかしい と気づき、
同級生のお父さんの病院に
連れていかれた。
若い 外科の先生の見立てだと、
白血球は、若干、ふえてますが、
ま、たいしたことないから、
薬でちらして、様子、みましょう
と、いった。
が、母は、「盲腸ですか?盲腸なんですね?」
と聞いたら、ソッコーで、
「じゃ、切ってください」
と言った。私は、耳を疑った。
(先生は、たいしたことないっていったのに、なんで切るのさ)
一気に震えがきた。
手術?手術するの?
母は、切ってくれ!の一点張り。
たまり兼ねた先生、
わかりました、院長に、手術室の空きがあるか、きいてみますので、
またお呼びします
と、診察室から、ぺっ とはき出された。
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