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ホテルから戻ると、紫唖はキーボードに突っ伏して眠っていた。
面白い寝顔とよくからかうけれど、本音言えば、めちゃめちゃかわいいんだよ…
だけど…さすがに、今夜は紫唖を抱くだけの体力に余力が残ってない。
磨久の奴、人の身体の心配するくらいなら回数考えろっての…。
一晩で4回も抜きやがって…。
腰をさすりながら、紫唖に近づいて頬に軽くキスをした。
「キスだけ?」
「あ、ごめん。起こした?」
「魅樹が部屋に入って来た時から起きてた」
「狸寝入り?」
「磨久の香水臭い」
「…あの、紫唖?」
「また、どうせ散々ヤられたんでしょ?腰さすってるからわかったよ。だから、すねてやった」
かわいい
まったく…マジで、かわいい…
磨久もこれくらい可愛げがあればな…でも、あのトゲにも優しさが隠れているから厄介だ。
そう…俺達は、お互いの関係を理解しながら三角関係を続けてる、恋人同士なんだ。
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