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シロン「覚えておけよなバカダンテ。何時かてめぇに泡を吹かせてやっからな?」
ダンテ「頭領になんてヒドいことすんのお前さんは。泣いちゃうぞ?」
シロン「この野郎っ…。何だっててめぇみたいなのが俺の上司になっちまうんだよっ…」
ブレイド「素直になられてくださいシロン。アナタ何時も…」
シロン「うるさいっ!」
シロンが部屋から出て行く。
ブレイドが頭を下げてから部屋を出て行く。
レーナ「あ…あの!」
シロン「なんだこの野郎っ!俺は今、無茶苦茶イライラして…って姫様か…」
レーナ「コレどうぞ」
レーナが小包を渡す。
ブレイド「コレは…」
レーナ「皆さんに御礼ということで差し上げます。クリスさんやラークさんも受け取ってくれたんですけど…」
シロン「なんだって姫様が…」
レーナ「素直じゃないんだもんダンテ…。たまに本当にお子ちゃまみたいなことするでしょ?だから、口からは直接に御礼を言わないんじゃないかって思って」
シロン「まるで保護者だな…」
シロンが小包を見詰める。
シロン「有り難く戴くとしますかね。ダンテの態度も仕方ないからコレで勘弁してやるかな」
レーナ「あ…あと、伝言が」
ブレイド「伝言…?」
レーナ「確かな中に手紙を入れてたはず…」
シロンが小包から手紙を取り出す。
シロン「『お前は苦労人に徹してもらう。白髪が増えるだろうから、白髪染めを買うことをオススメする』」
シロンが手紙をくしゃくしゃにする。
シロン「帰んぞブレイドっ!」
ブレイド「はぁー…。姫様はお気になさらず…。シロンがまだ子供なだけです…」
レーナ「あ…あはは…」
シロンとブレイドは空間を裂いて消える。
ダンテがニヤニヤしながら顔を出す。
レーナ「何してんのダンテ…。せっかく仲間になってくれたのに、シロンさん辞めちゃうよ?」
ダンテ「構わん構わん。シロンはおちょくると楽しいんだよ。良い忘れたが…何で今日にしたか分かるか?」
レーナ「ふぇ…?」
ダンテ「それは…」
サクラ「お兄ちゃんの誕生日なのです!」
サクラがダンテの後ろから顔を出す。
ダンテはサクラの頭を撫でる。
ダンテ「俺が生まれてちょうど二十年目の今日に『真・剣帝衆』が誕生する。なんて縁起が良いんだろうな」
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