悲劇の始まり

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「ヤバイ!! 早くしなきゃ遅刻だ!!」 一人の少女が、セーラー服のスカーフを結びながら、二階建ての家の階段を掛け降りリビングへ向かっている。 彼女の名前は小羽(サワ)。 セミロングの茶色い髪 身長は少し低め 普通の高校に通う、普通の一年生だ。 「お母ぁさ~~ん!! ちゃんと起こしてよ~~!! 時間ギリギリだよ――!!」 「なに言ってるのサワ。お母さんも美羽(ミワ)も何度も呼んだんだから!!」 台所に立つ母親に叱られてしまった。 「まったくサワは~~。私となんでこうも違うかなぁ~~。」 もう一人、椅子に座りながら紅茶を飲む少女がいる。 髪が長い事以外、サワと背格好も、顔も同じだ。
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