悲劇の始まり

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「…っあ~~……ねみぃ。」 マンションの一室で、少年が目を覚ました。 ベッドから立ち上がり、部屋の扉を開く。 扉の向こう側はリビングで、 まだ若い少年には、少しだけ不似合いな感じがした。 彼の名前はガク。 このマンションに一人で住む、高校生だ。 長身で痩せ型、ボサボサの黒髪を横分けにしている。 「よぅ牙空(ガク)。やっと起きたのか。」 リビングのソファに学ランを着た男が掛けていた。 「なんだぁ?また来てたのか、明(アキラ)。」 ソファに座る彼の名前はアキラ。 色素の薄い髪で、肌は白く、顔は少々女顔だ。
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