闇Ⅰ

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人気の無い夜道を歩く。 自分の住むアパートは、 家賃が街の中心の方にあるアパートよりも だいぶ安かったので、 親がこの郊外の住宅街の中にあるアパートに決めた。 都会の端っこにある この住宅街は、 この時間帯になると 人の気配が全く無くなり急に寂しくなる。 バイト帰りはいつも 心細い思いをしてこの道を通る。 特にこれから通る住宅街の中にある公園の横の道は、 街灯の灯りも無くて 真っ暗で怖かった。 いつもそこに来ると 自然と足の動きが速くなり、 半ば走るようにして 足早に通り過ぎていた。 もうすぐその公園だ ―――
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