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人気の無い夜道を歩く。
自分の住むアパートは、
家賃が街の中心の方にあるアパートよりも
だいぶ安かったので、
親がこの郊外の住宅街の中にあるアパートに決めた。
都会の端っこにある
この住宅街は、
この時間帯になると
人の気配が全く無くなり急に寂しくなる。
バイト帰りはいつも
心細い思いをしてこの道を通る。
特にこれから通る住宅街の中にある公園の横の道は、
街灯の灯りも無くて
真っ暗で怖かった。
いつもそこに来ると
自然と足の動きが速くなり、
半ば走るようにして
足早に通り過ぎていた。
もうすぐその公園だ ―――
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