スペシャルコース

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ガラガラー… 力なく俺は教室のドアを開けた。 「遅いわよ、キョン!!」 予想通り、朝から一番聞きたくない綺麗なミドルボイスが俺の耳に届いた。 「あぁ」 「なに?その顔。アンタはどうしていつもいつもそんなに不幸そうな顔してるの。そんなんだからいつまでたってもあたしからこき使われるのよ。」 どんな理屈だよ。そして俺を不幸そうな顔にしているのはハルヒ、間違いなくお前自身だと言うことに気付いてくれ… と言いたいのも山々だが、俺がいくら攻撃力10000の力で攻撃したところでその50000倍は強い力で反撃してくるのはもうわかりきったことだ。 負ける勝負はするな、それが俺のモットーでもある。
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