ラッカセイ。

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                  地面はまだ見えない。             下はぽっかりと四角い暗闇が口をあけている。 どれほどの高さがあるのか想像もつかない。 わかったことはそれだけだ。      他にすることもないので、自由落下に身を任せながら思索に耽る。  ヒトは寝る直前に考えていたことや、普段気にかかっている事などを夢に見るというが、 では私のこの夢はどういうことを暗示しているのだろうか。  夢は往々にして不確かで曖昧で意味のわからないものであるので、 考えてもそう簡単に思いつく物ではないとは思うが。
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