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生物は皆、産まれる前から、母体で存在した瞬間から時限爆弾を抱えながら生まれてくる。
いつ爆発するかはそれぞれで、千差万別。生きた時間に関係なく爆弾は弾ける。
老いてからかもしれないし、若くしてからかもしれない。誕生した瞬間かもしれないし、母体の内でかもしれない。
爆弾が弾ければ終わりだ。例外なんかなく、淡々と終わっていく。
そんなリスクを抱えながら生きているというのに、たった十数年しか生きていない連中はまったく爆弾を恐れていない。存在すら忘れている。
だからだろう。彼彼女等は気軽に『◆ね』と、『◇す』と言う。個人によってソレに対する理解度は差があるだろうが。しかし、どれだけ理解していようと、覚悟があろうと、憎しみがあろうと、恐れがあろうと、決して口にしてはいけない言葉だ。
それらは統べて、全て、糾弾され、駆逐されるべき悪業だ。許しはない。許されない。許さない。
■は絶対に許容しない。許容しえない。
だからこそ、だからこそ。□はどうしようもなく自分が嫌いだ。
けれど、生は諦められない。それもまた、□が疎むべきモノなのだから・・・。
ああ、ここは。この世界は、まるで、生き地獄だ。
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