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「好きだよ」
そう言った瞬間、キミはこの世界から姿を消した。
いや、消したんじゃない。消されたんだ。
この世界には誰も知らない所で色んなモノが裏で働いている。
そして、それを生まれながらに背負わされた人が少なからずいるのだ。
それが自分――
存在を否定され、存在を否定する為に生まれた存在。
そんな自分は、告白した相手が世界から存在を消されるという事実を幼い頃に知った。
「好きなんだ」
ああ、あの声が響く。
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