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長い長い階段を僕は登る。
足は腫れ、何が痛いのかすら感じなくなってきている。
それでも僕は登る。
長い長いこの旅に終わりが来る。
君の涙を見るのもこれで最期だ。
この逸脱した世界を、
この衰退しきった世界を、
僕の手で再生する。
愚かな行為だと、君は笑うだろうか。
それとも、僕の為に泣いてくれるだろうか……。
誰が嘲笑おうとも、僕はこの旅を決して止めはしない。
世界よりも僕を愛してくれた君へ、僕は最初で最後の贈り物をあげるんだ。
ああ、頂上が見えてきた。
“奴”がいる。この世界を腐らせた“元凶”が……。
世界よ。お前達がアレを神だと言うなら、俺はあんなモノを神とは言わない。
僕の手で本当の神を造りだす。
「サヨナラ」
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