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「これ……拭いてどうするの。冴えちゃんがやってないなら、早く警察を呼ぼうよ!誰かに見られたら、あたしたちが疑われるよ」
千絵が玄関のドアを廊下を行ったり来たりする。
この家の中には本当に誰もいないのだろうか。
これは強盗か。
「ダメよ、それだと、疑われるのよ」
「……どうしてっ!!それなら早く逃げようよ!」
とにかくこの状況を母親に伝えなくては。
この冷静に判断が出来なくなっている状態で、間違いをおかさないわけがない。
「逃げても、どこかで分かるわよ。私達のことは平気かも知れない。初めのうちは!でも、あの女がここに出入りしていたことなんてすぐに分かる!」
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