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都内の大学へ通い、就職もその近辺で決めた千絵は、地元での活動することはほとんどない。 用事をするにも、通学途中であり、友達と遊ぶのも学校の付近だったりする。 地元で何かをするとすれば、高校までの友達と遊ぶときくらいだが、それもそう頻繁にはない。 だからこそ、千絵は久しぶりに地元の街を歩いていた。 高校までは歩いていける範囲で、それなりに満足出来る学校に通えた。 だが、大学に入って丸三年。 ほとんど活動しなかった場所は、少し歩き回るだけで随分と懐かしく感じられる。
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