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「う~ん……まぁ、俺の目的はお前だったからな。帰る目処が立つまでは、お前について行くさ」
「よし、分かった。ならまずは……あいつらと俺の仲間に、英語を教えるか……」
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魔王に会議室を借り、授業のメンバーを集める。召集されたのは、レンシア・リーガル・ラミア・フラン・アルタイナ。勇者は身体強化しか使わないし、キリアは魔術自体使えないので不参加だ。
そして、この部屋にはヒトと魔族が一同に会しているので、当然……。
「「「ガルルル……!」」」
「こら、レンシアにフラン、アルタイナ。いがみ合うのは止めんさい」
「「「だってぇ!」」」
めんどくせぇ!
リーガルは何だかニコニコするだけ、ラミアはオロオロするだけで2人とも役に立たない。ケイトなんか「ガンバ~」とか言って手伝う気がゼロだ。
確かにこの状況は理解していた。それにレンシアやリーガルには、魔族絡みで過去に何かあるのは知っている。アルタイナも2人程でないにしろ、ヒトに良い感情は持ってない。でもさぁ、少しくらい我慢出来んのか?
「はぁ……じゃ、今日は中止に……」
「おっと、私とラミアは関係ないので、授業はして下さい。騒いでいたのはあの3人なので。なんなら放り出しましょう」
「コイツ仲間を売りやがった!」
なんて友達甲斐のない奴なんだ……!いや、今ので3人とも静かになったし、感謝すべきなのか……?
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