創詩の魔術教室

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なんとか静かにさせた後、全員を座らせ、人数分のプリントを配布する。それには基本的な英語(水や炎、矢とか弾丸など、基本魔術に使われる単語)を思いつく限り写してある。 「なぁ、創詩……このプリント、どうやって印刷したんだ?」 「創造術って……便利だよな」 「お前、それ反則にもほどがあるぞ!?」 失礼な。有効利用と言って欲しいぞ。 しばらくプリントを目に通させ、いよいよ授業だ。とは言っても、だいたいがプリントを見れば分かるようになっている。だから、俺とケイトは質問されたら答えるようにしているのだ。 ちなみに、文字は英語で通じる。今までとくに意識していなかったが、やはり初代創造主は英語圏の人間のようだ。ただ、スペルや読み方が微妙に間違っていることから、英語が長い年月をかけて歪んでいったことが分かる。 「ソウシ、これは……」 「ああ、それな。読みが分からないのか?」 それからしばらくは勉強会を続け、書き込みなどをさせた。残りは各自に暗記させれば、古代語基本魔術は大丈夫だと思う。 こうして、第1回勉強会は、終わりを迎えた。
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